ご自宅でコーヒーをいれているあなた。ご自分がコーヒー1杯に使うコーヒー粉の量は本当に適正なのか疑問に思いますよね。本当は何g必要なのか知りたいですよね。
この記事では、器具別のコーヒー粉の量をご紹介します。また、何故その量が必要なのか解説しますのでお楽しみに。
それでは、記事をどうぞ。
コーヒー豆の重さの基礎知識
焙煎で豆の重さに変化はあるのか
コーヒー豆は、生豆の状態から焙煎をすると約15%から20%軽くなります。(ニュークロップ/新豆の場合)
コーヒー豆は、焙煎することにより、豆の中の水分が少なくなります。そのため、生豆から焙煎後の豆の重さは水分が抜けた分だけ軽くなります。
コーヒー豆は採取された年度が一番新しいものを「ニュークロップ」と呼びます。ニュークロップの場合、豆の含水率が高いため、焙煎後の重量低下が大きくなります。
例えば、500gの生豆を焙煎の場合、焙煎後の重さは、425g~400gになります。
コーヒー豆は、生豆を焙煎した場合、重量が軽くなることを覚えておいてください。
最近では、生豆の店頭販売や、その場(店内)で焙煎してくれるお店もあります。その際にはパッケージに記載がありますので確認するのをお忘れなく。特に販売が生豆の重量なのか、焙煎後の重量なのか確認してくださいね。
コーヒー豆1粒の重さってどの位なの?
コーヒー豆1粒の重さは、生豆で約0.20グラム、焼き豆で約0.15gです。
コーヒー豆はコーヒーチェリーと呼ばれるサクランボと同じような果実の種です。大きい種ではないので、1粒の重さもあまりありません。しかも、焙煎することで軽くなるので1粒の重量は非常に軽いものになります。
10gのコーヒー豆は約65~70粒が必要になります。思った以上に多くコーヒー豆が必要ですよね。
コーヒー1杯に必要なコーヒー豆が案外多く必要なことがご理解いただけと思います。
コーヒーの計量カップって一杯何g?
コーヒーの計量カップは、各メーカーで異なっています。コーヒーの器具に付属してくる計量カップは、そのメーカーが推奨するコーヒー一杯に対する粉の量になっています。
各メーカーは、販売する器具の特性を踏まえたうえで一杯の対するコーヒー粉の量を設定しています。基本的には計量カップは、8g~12gに設定されています。
8~12gは、粉をカップですりきりで計量した場合です。豆を計量する場合はこれと異なりますのでご注意ください。
参考までに各カップの実測値は以下のようです
- ハリオV60付属のカップ→約10g。
- カリタ別売りカップ→約8g。
- 100円ショップ販売のカップ→10g
計量カップでコーヒーを計量する場合、おおむね8~12gだということを覚えていてください。
正確な量でコーヒーを入れたい場合には、キッチンスケールで計ることをお薦めします。
コーヒー豆の焙煎度(焼き具合)と挽目(細かさ)と量で変わる美味しさの関係
コーヒーを抽出する場合、抽出されるコーヒーの成分の量は、焙煎度(焼き具合)とコーヒー豆の挽目(細かさ)で違いが生じます。
- 焙煎度(焼き具合)が強いほど、コーヒー成分が多く抽出されます。
- コーヒー粉の挽目が細かいほど、コーヒー成分の抽出時間が早くなります。
- コーヒー粉のりょうが多いほど、コーヒー成分が多く抽出されます。
焙煎度と粉の挽目と量の関係でコーヒーの抽出成分(美味しさ)の濃度が変わります。
- 焙煎度(焼き具合)が強いほど、コーヒー成分が豆に多く生成されます。また、成分内容に変化が発生します。(焙煎度が強くなる程、酸味が消えていき甘味が多くなります。)
- コーヒー粉の挽目が細かいほど、抽出時、粉とお湯の透過面積が広くなるため、コーヒー成分の抽出時間が早くなります。
- コーヒー粉の量が多いほど、コーヒー成分が多く抽出されます。
焙煎度が深煎りで挽目が極細で粉の量が多い設定が一番コーヒーの成分濃度が多く抽出されます。
コーヒーの抽出では、コーヒー粉の量とは別に、焙煎度や粉の挽目が関係します。一概にコーヒー粉の量が多いだけでコーヒーの濃度が高くなるわけではないことを覚えていてください。
美味しいコーヒーを抽出するための器具別 焙煎度・挽目・量 の基準
ペーパードリップ | 中煎り | 中挽 | 10g | 幅広い対応が可能。 |
ネルドリップ | 中煎り | 中挽 | 10g | ネルの目が粗いため細挽は不可。 |
サイフォン | 深煎り | 中挽 | 12g | フィルターの目が粗いため細挽は不可。短時間で抽出するため中煎りでも可。 |
フレンチプレス | 深煎り | 荒挽 | 15g | フィルターの目が粗いため細挽は不可。中煎りや中挽場合は時間の調節が必要。 |
マキネッタ | 中煎り | 細挽 | ※ | 粉はエスプレッソ用でなくても可。器具によって粉の量が異なるので説明書を参照してください。 |
エスプレッソマシン | 中煎り | 極細挽 | ※ | マシンによる指定があるため説明書を参考にしてください。 |
この表の数値はあくまでも標準値です。この数値を元にあなたの最高な1杯のレシピを完成させてください。
まとめ
ご自宅でコーヒーを楽しんでいる人にとって、1杯のコーヒーに使用するコーヒー豆の最適な量についてご理解いただけたと思います。
あなたにとって最高のコーヒーのレシピはあなたが発見することが肝心です。コーヒーの楽しみはこんなところにもあるものなのです。
この記事を参考にあなたにとって最高のレシピを完成させてくださいね。